名古屋ウィメンズマラソン完走!!!

3月8日。
私にとって、それは大きな大きなイベントであり、挑戦であり、転機でした。



今回、名古屋ウィメンズマラソンに出場しようと思ったのは、「なんとなく」だった。
お仕事上、たくさんのWebサイトを見なければいけないんだけど、とあるサイト様で見つけた「名古屋ウィメンズマラソン」の文字。
「あ、出よう」って何故か思った。ほんと、直感で。
元々スポーツ好きだし、走ることも好き。
何か新しいことを始めたかったし、自分を変えたいとも思ってた。
だから、エントリーした。
忘れもしない、9月15日。
抽選の結果が分かるのが、10月1日。
当たるかどうかはわからないけど、とりあえずトレーニングを始めようと走り始めたのが、9月27日。


10月1日、当選のお知らせが来てから、周りの人にマラソンやる宣言。
当然皆反応は「はぁ?!」だった。笑
10kmやハーフならまだしも、なんでフル?!って…そりゃ皆思うわな。私も思うよ。←
でも、周りにそう言われれば言われるほど俄然やる気になる私。
と言いつつ、ゆるーくトレーニング。
出来るだけ毎日5km程を走ってた。
一度だけ、10kmも走った。
結局大会前はその10km1回しか長距離は走れなかったなぁ。よく走ったもんだ、ほんとに。


が、1月に入って、事件が。
まさかのひったくりに遭って、一人で外に出れなくなった。
これの所為で、ほぼ1ヶ月、トレーニングが出来なくなった。
一時はもう出場を辞めようとも思った。
でも、出たい気持ちもやっぱりあって。
2月半ば、大会の要項とか、ナンバーカード引換証が届いて、「やっぱり出る!!」と決意。
でも外を走るのはやっぱり怖かったから、ジムに通うことに。
3週間。ジムに行けたのは10回くらいかな…。
大会か前に体調を崩すなんてハプニングもあり、ろくに調整が出来ず…。ほんと、よく走ったもんだ。←


そして、当日。
緊張してた。不安だった。
でも、すごく楽しみだった。
テレビつけたら、もっとテンションが上がることがあった。
昔から大好きな選手、渋井陽子が同じ大会に出るなんて!!!
パンフレットの中の招待選手の中にいなかったから全然知らなかった。まさか一般出場だったとは…。
大好きな選手と同じ大会に出て走れるなんて、そんな嬉しいことはない。
それだけでもテンション上がったけど、後に渋井はもっと私のテンションを上げてくれることに。


色んな事を端折って、スタートからのことを書く。


スタートは9時10分。でも私がスタート地点を通過したのは9時20分過ぎ。
あんだけ人がいればまぁ当然。
走りだしてみてびっくり。足が全然動かない。身体が重い。
やっぱり最後の1週間体調を崩して調整出来なかった&前日あまりよく眠れなかったのが原因か…。
色んな人に抜かされていきなかがら、なんとか自分のペースを崩さないように心掛ける。
そして、たぶん、もうすぐ5kmってとこ。
反対側の道路を、折り返してきていたトップ集団が走っていた。
「はっ!!渋井!!!」と瞬間的に思った私は、そちら側に行き、渋井を待つ。
すぐに渋井とすれ違った。もう、テンションダダ上がり。
ふわっと、身体が軽くなるのを感じた。
そしてすぐに最初に給水。
ランナーズハイに入ったってのもあったのか、もう走ってるのが楽しくて楽しくて仕方なくなってきた。


10kmまでも、順調に走れてた。
自分が思ってた通りのペース。
こっから先は、未知の世界。
でも15km地点でもかなりいい感じに走れてた。
問題は…20km地点だった。


20km過ぎ、私たちにとって中間地点は、ハーフの人にとってのゴール。
ゴールした人たちを見て、「あー、あの人たちはもう終わりかー。いいなー」と思ってしまった自分がいて。
そこで、気持ちが切れた。
途端に足がめちゃくちゃ痛くなる。
完全にランナーズハイが切れた。
20km過ぎは自分が勤めてる会社の前を通るコースだったんだけど、まぁ、見知った顔は誰もいなくてw
そこで誰かいてくれたら持ち直したかもなーと思う。
でも実は会社の同僚が外に出てきて私を待っててくれたらしい。残念ながら私が通った後だったけど。


25km過ぎたら、走れなくなった。
右足のひざ、ふくらぎに激痛が走るようになったから。
まだまだ元気だけど、足が痛い。
そして、暑い。
今更だけど、昨日はほんっとに暑かった。最高気温18℃ってなんだそれ。
ほんっとに心が折れそうになってた。
で、27km過ぎ。
「未希!!ガンバレー!!」って声が聞こえた。
ふと沿道に目をやると、母の姿が。
泣きそうになった。ほんとに。
手を振って、「暑い!!!」とだけ言って、そのまま通り過ぎた。
ホンットに心配そうな顔してた、うちの母親。
なんとか頑張らなきゃ、と思って、歩いたり走ったりを繰り返した。


なんとか30kmを過ぎて、32kmまできたとき。
スタッフの人が「この先に上り坂があります!!頑張ってください!!」と。
マジか、と。笑
こんっっっなにしんどいときに坂かよ、とwww
ホンットに辛かった。あの坂。
で、その坂を上りきったら、また母がいてくれた。
もうこのときは、手を振ることしか出来なかった。
「ドームで待ってて!!!」って心の中で思うしかなかった。


35kmの地点で、30kmからの5kmがえっらい時間がかかってることに気付いた。
上り坂の所為なんだろうけど、自分のゴール予想時間からこれじゃあ大幅に遅れる!!!と焦りが出た。
もう完全に「どこ」っていうか「右足全部」が痛いけど、それでも走った。
でも長くは走れない。
1kmごとにある「○km」っていう看板が見えたらそこまでは走る、んで、また歩く。を繰り返した。
次止まったらもう絶対に動けないと思ったから、とにかく足を動かした。
どんだけ足が痛くても、とにかく止まらなかった。
ただただ、ドームで待ってる母んとこに帰らなきゃと思ってた。
不思議と、辞めたいとは一度も思わなかったな。
関門閉鎖の時間も、最初は30分くらい余裕あったのに、もうこの頃には15分前とかだったな…。超危ない。笑


40km過ぎからはもう気力勝負。
あと少し!あと少し!って思うんだけど、その「あと少し」が恐ろしく長い。
この頃にはもうホンットに走れなかった。
自分の中で、ドームに入ったら走ろう。それまではとにかくリズムを守って歩こうって決めてた。


で、ドーム敷地内に入ったら、既にゴールした人たちが「あとちょっとだから頑張れー!!!」ってティファニーの箱掲げて応援してくれてて、それ見てもう泣けてきた。
まだ早いよ自分。って思いながらw
そして、ドーム内に入って。走った。もう進んでのかよくわからないくらいだったけど、精一杯走って、FINISHゲートくぐって。
泣けた。ほんとに泣けた。
すぐに母親からLINEとんできて、「よく頑張ったね!!」ってのを見て更に泣けた。
イケメンがティファニーくれるんだけど、皆写真とか撮ってるけど私は「もうイケメンとかどうでもいい!!!邪魔!!!!」と思いながら(笑)ティファニーを受け取り、タオルを受け取り、フィニッシャーTシャツをもらい、水もらい、手荷物受け取るために外に出た。
外に出てからもなんかアクエリアスやらパンやらバナナやら…色々もらい。
結局母と合流したのはゴールしてからだいぶ経ってからだった。


ということで、無事に完走出来ました。
Facebookや応援ナビ、LINEで色んな人に応援してもらいました。
そのひとつひとつに元気をもらった。
そしてやっぱり何よりも、母が来てくれていたのが本当に大きかった。
今回何も考えず一人で出場を決めたし、最初から最後まで一人だったから、あぁして母がコースの途中で応援してくれたり、ゴールのドームで待っていてくれなかったら、私はどこかで諦めてたんじゃないかなぁ。
中途半端なトレーニングしか出来なかったし、最後の調整も上手く出来なかった。
完走出来なかったら、それを言い訳にしなきゃいけなくなる。
そんな情けないことだけはどうしてもしたくなかった。
これを走り切れたら、自分の中で何か1mmでも変えられると信じていたし、弱い自分を少しでも乗り越えられると思ってたし。
実際、何が変わったわけでもないけど、少し自信がついたのは間違いない。
私でも、まだまだ、出来るんだなって。


これで終わりにするにはもったいないくらいの体験でした。
だから、これからもジムに通って、来年また出場出来るくらいの身体作りをしたいなと今は思ってます。
今年の秋、また来年のウィメンズについて発表があったときの気持ちにもよるけど、せっかくだから走りたいなー、と今は思ってます。
来年は20代最後だしね。


長々と書きましたが、とにかくいい経験だったし、楽しかった!!!
苦しいのはわかってたし、辛いのもわかってたけど、とにかく楽しもう!!!って大会に挑んだけど、結果的にものすごく楽しめたので、よかったんじゃないかな、と。


たくさんの人に感謝出来た1日でした。
来年……走れるかなぁ?笑